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スポーツ大会で優勝したチームや個人には、優勝カップや盾、トロフィーなどが贈られます。小学生のジュニアクラブの大会や、高校の高体連や地方の大会など、それぞれの大会に優勝カップやトロフィーがあったのではないでしょうか。スポーツをやってきた人にとって、優勝トロフィーは一度は手にしたい憧れの存在だったと思います。そんなトロフィーの中でも、世界的に有名なものの一つにFIFAワールドカップトロフィーがあります。

このトロフィーについて調べてみると面白い歴史があることが分かりましたので、紹介していきたいと思います。

1代目のワールドカップ

FIFAワールドカップは、1921年から国際サッカー連盟(FIFA)の会長を務めたジュール・リメの尽力により、1930年に第一回大会がウルグアイで開催されました。この時に準備されたトロフィーはリメが寄贈したカップだったので、ジュール・リメ・トロフィーとも呼ばれています。このトロフィーは、フランスの彫刻家アベル・ラフレールが制作を担当しました。ギリシア神話の勝利の女神であるニケが、純銀に金メッキを施されたカップを支えているようなデザインになっています。リメは、「ワールドカップで3度頂点に立った国にこのトロフィーを贈与する」と宣言しました。

そして1970年にブラジルが3度目の優勝を成し遂げ、この1代目トロフィーはブラジルに贈与されました。しかし現在ブラジルにあるものはレプリカで、本物は行方知れずになっているんです。いったいどういうことなのでしょう。

盗まれたワールドカップ

なんと1代目のトロフィーは、2度の盗難にあっているのです。最初の盗難はブラジルが3度優勝する前の事で、1966年のイギリス大会で起こります。大会開催に合わせてロンドンに展示されていたトロフィーが盗まれてしまいました。身代金を要求する脅迫状が届き、警察の囮捜査で男を逮捕しますが、この男は雇われて現金の受け渡しに来ただけと主張。トロフィーは見つからないと思われた時、一般家庭の庭先で新聞に包まれたトロフィーをペットの仔犬が発見し一件落着します。

2度目の盗難は、ブラジルが3度目の優勝を成しトロフィーがブラジルに贈与された後のことで、ブラジルサッカー連盟に保管されていたトロフィーが盗まれてしまいます。犯人は逮捕されましたが、肝心のトロフィーの行方は今も分からず、現在はレプリカを見ることができるだけです。

現在のカップ実は3代目

ジュール・リメ杯が贈与された後の2代目のトロフィーは、一般公募されたデザインを元にイタリアの彫刻家シルビオ・ガザニガが作成しました。両手を挙げた2人の選手が地球を支えているお馴染みのデザインとなりました。

この2代目トロフィーは1974年の西ドイツ大会から2002年の日韓大会まで使われましたが、2006年からは3代目のトロフィーが使用されています。アジア大陸と陸続きになっていた日本を、独立した島国に修正したトロフィーです。

3代目のトロフィーは、これまでの教訓を活かして、保管管理はFIFAで行い優勝国にはレプリカを進呈するという運用に変更されたので、もう盗まれる心配はないでしょう。

FIFA優勝杯には、同じトロフィーが2度も盗難に遭うという不思議な歴史がありました。次のワールドカップは22年にカタールで開催される予定です。カタールで優勝国がトロフィーを掲げる時には、この不思議な歴史を少しでも思い出してもらえると嬉しいです。
 
クリスタルスポーツトロフィー【ZET-1】
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