Crystal Blog

季節にはわりかし敏感なのですが、行事ごとに対してはそうでもないのが私です。
しかし、そういうのを気にしていないというわけではありません。お正月や子どもの日なんかは、昔から近づけばわくわくしていたものです。

ではどんな行事ごとにあまり敏感ではなかったかというと、たとえばお彼岸です。
小さな頃から、名前は知っていました。というのも昔はテレビでお線香のコマーシャルがわりと流れていたからです。その時に「お彼岸には~」というナレーションがあったのをよく覚えています。ただ言葉は知っていても、それがいつなのか、何をするものなのかはあまり気にしませんでした。

お墓参りには連れられてよく出かけていたものですし、お仏壇にお線香をあげるというのも日常の中にありました。
ですからお彼岸という時期を特に気にすることもなかった、と言えるかもしれません。
お彼岸というのは仏教の言葉で、悟りの世界を指しているのだと言います。一方で煩悩の世界は此岸(しがん)。お彼岸の時期というのは彼岸と此岸とが、もっとも通じやすくなっているのだそう。そのためこの頃にご先祖様の供養をするようになったと言います。

私がお彼岸を意識するようになったきっかけのひとつに、ある初老の女性と話したことがあげられます。
その人はお婆さんとまでは言えない外見でしたが、聞くとけっこうな年齢ではありました。見ず知らずの方だったのですがバスを待っている時に少し話をして、「これからバスに乗って、電車に乗り継いでどこそこに帰る」という話を伺いました。それが結構な距離だったので少し驚いて、「そんな所から来られてるんですか。一体どうして」と尋ねると、「こっちにお墓があるんですよ」と答えてくれました。初めは私もピンと来ていなかったのですが、「お彼岸にはこうしてお参りに来ているけど、齢を取ってきたからなかなかしんどくなった」と言われて、お彼岸にはこうやって遠方からでもお墓参りをするのだな、と思ったものです。

お彼岸をさらに意識するようになった、もうひとつのエピソードもあります。
いつもは祝祭日がお休みのパン屋さんが開いていたので立ち寄ったのですが、レジでおはぎも売っています。ふだん見かけた記憶がなかったので尋ねると、「お彼岸だから作ってみました」とのこと。ああそう言えばおはぎというのもお彼岸のお菓子と聞くなあ、と思ったものです。
そのパン屋さんも年配の方がされているので、そうした年中行事を意識されているのでしょう。こんなふうに日常の中でいろいろと気づかせてもらえるシーンがあるというのは、ありがたいことです。
今はほとんどの食べ物が季節や行事に関係なく年中ありますが、こうした時期だからこその味わいというのもありますね。

こんな昔からつづく意識や習わし、風景といったものがあれば、時代により変わっていくものもあります。
私たちも仏具をいろいろと扱っていますが、クリスタル製のお位牌といったものも昔は考えられなかったでしょう。あるいは手元供養の広がりというのも、現代ならではです。
変わるものと変わらないもの、供養の仕方や見た目の変化はたくさんありますが、ご先祖様を偲ぶ気持ちだけは、いつの時代も持ち続けておきたいものです。
 
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