Crystal Blog

サッカーでは4年に一度、頂点を決める大会としてワールドカップが開催されます。
ですからこのワールドカップの優勝トロフィーこそが、正真正銘のサッカー界の頂点を取った証、と言うことができるのです。

ワールドカップの優勝トロフィーがもっとも似合う男として、私はディエゴ・マラドーナを真っ先に思い浮かべます。
マラドーナが頂点を取ったのは、1986年のメキシコワールドカップでした。今のように情報の中心がインターネットではなかった時代、’86メキシコワールドカップの優勝特集号という雑誌がサッカー専門誌各社から発売をされ、私が買ったものはマラドーナが優勝トロフィーに口づけをする写真が表紙でした。

もっとも私より上の年代の方だと、「ワールドカップの優勝トロフィーが似合ったのは、ペレだ」という声が出てくるかもしれません。ブラジルのペレは、マラドーナと“サッカーの王様”の評価を二分する存在。ですからそれはもっともな意見です。ただ私の前後の世代にとっては、やはりリアルタイムで見ていたマラドーナこそが優勝トロフィーを掲げる王様なのです。

マラドーナはメキシコワールドカップで見せた「五人抜き」「神の手」という、準決勝のイングランド戦での二つのゴールについてよく語られます。ただマラドーナがメキシコ大会で魅せたのは、この二つのゴールだけではありません。
この後の準決勝、アルゼンチンの対戦相手はベルギー。これからの対戦相手の国以外ではおそらく、“優勝すべき存在”と認められていたアルゼンチンは、相手ゴールキーパーをあざ笑うようなボレーを決め、決勝進出を決めました。その瞬間だけ時が止まったかのような、日本的な言い方でいえば狐につままれたようなゴール。ちなみにベルギーのゴールキーパーは、この大会で神がかり的な守りをずっと見せていたプファフ。神がかった存在であっても、本物のサッカーの神であるマラドーナの前では無力だったのです。

決勝の相手は西ドイツ。ワールドカップ優勝経験が豊富な強豪国ですが、この大会での前評判はそれほど高くはありませんでした。それが苦戦しながらも勝ち上がり、準決勝では優勝候補と目されていたフランスを破り決勝に進出。粘り強い西ドイツがマラドーナを抑え込んで優勝するのでは?という声も聞かれました。実際に決勝戦ではマラドーナのそれまでに見せていた躍動感は封じられましたが、一瞬の隙をついたパスで、優勝へ導くゴールをアシスト。自らが光り輝くのではなく、仲間を生かして勝利を得るというサッカー本来の魅力をこの決勝戦で見せ、優勝トロフィーを手にするに至ったのです。

マラドーナが掲げる黄金色の優勝トロフィーは、メキシコの青い空を背景に、より美しく輝いたものでした。

四度のワールドカップ出場を果たしたマラドーナでしたが、優勝トロフィーを掲げることができたのはこの一回のみ。次のワールドカップイタリア大会では決勝戦で敗退し涙するという、まさに天国と地獄という姿を見せることになります。しかしこの大会でもマラドーナは、多くの話題の中心にありました。

そんなマラドーナが死去のニュース。ワールドカップのトロフィーを掲げるあの姿は、永遠の伝説となりました。
 
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