Crystal Blog

「結婚式は、親のためにするものだ」。
そんな言葉を耳にしたのは、いつぐらいだったでしょうか。本で読んだとか、テレビで流れていたといった類ではなかった気がします。おそらくそんな話をしてもわかるくらいの年齢になっていると思い、そのころ身近にいた誰かが話してくれたのでしょう。
でも当時の私は、それを聞いてもまったくピンときませんでした。結婚式は結婚する当人同士のため、と考えていたからです。

新郎新婦入場

二十代の頃、私が通っていたあるお店の店主は独身でした。齢は私よりまあまあ上でしたし、風貌もなかなかでお店も若くから経営している。落ち着いた雰囲気で、それでいて関西人らしく話もユニーク。

時代は今ほど晩婚化しているというわけではありません。なぜ結婚しないのか不思議ではありましたが、親しき中にも礼儀ありで、私の方からそうした話題を口にすることはしませんでした。しかしある日、「近々結婚することになった」と話してくれました。相手は私もよく知る女性で、心から喜んだものです。

そうしたことは他のお客さんも知るところで、その後にお店に行った時に年配のご婦人が、「良かったねえ」とマスターに話しかけていました。やがて結婚式についての話題になりそのご婦人が、「結婚式は自分たちのためじゃない、親のためにするものだからねえ。喜んだでしょう」と、それより前にどこかで私が耳にしたことがある言葉を口にしています。

最初に聞いた時よりもずいぶんと年月は過ぎていましたが、実のところまだ私は完全に腑に落ちてはいませんでした。ただ昔とは違い、何となく感じるところはありました。たぶん同年代の友人たちの結婚式へと、何度か出席していたからでしょう。

披露宴で両親へ花束

「結婚式は親のため」という言葉と実際の結婚式に出席して目にした光景。それらが合わさって、その言葉の意味が理解できるようになったのは、そこからさらに年齢を重ねてからです。

友人、知人の結婚式はその多くが記憶に残っていますが、親への挨拶というクライマックスの場面が、特に胸にこみ上げてくるものがあります。身内ではない自分でさえそうなのです。当事者たる結婚式をあげている二人、そして親御さんの思いは格別でしょう。
結婚式という人生で特別なイベントに立ち会う親の気持ち。子の立場から見れば、何よりの親孝行といえるのかもしれません。

両親への手紙

この記事を書いているまさにこの時は、結婚式を満足にあげることができないご時世となっています。こうした世の中がやってくるとは、私自身もまったく想像していませんでした。

式を挙げる当人同士はもちろん、親御さんにとっても沈痛の思いでしょう。結婚式のキャンセルという報道をよく耳にしますが、実際には延期が多くの割合を占めているようです。やはり結婚式は挙げたい、親に見せてあげたいという思いが強いのでしょう。

記念品を取り扱う私たちにとっても、今のこうした状況には忸怩たる思いがあります。これまで多くの結婚式を挙げる当人同士、そして親御さんたちの喜びの姿を見てきました。早くあの頃が戻ってきてもらいたい。今の時代に影響を受けてしまっているすべての人たちが幸せになって欲しい。そう思う日々です。

 
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